オレの愛するノン坊 〜限りなく親バカ〜


ノンってこんなわんこっでした。

ノンノがうち(オレの実家)にやってきたのは確か平成3年か4年の冬だった。
母の職場の仲間の家に迷い込んできたんだそうだ。
そこの家では既に犬を飼っていて、その犬が(小型犬だけど)えらく焼き餅を焼いたので
困った家の人が職場で話したのがきっかけでオレの実家に来ることになった。

       2000.3月末撮影

名前はノンノ略して「ノン」。その家では「ノラ」と呼ばれていたので、あまり音を変えない方がいいということでこうなった。
しかし、その家に迷う前はどこでどういう生活をしていたのか全くわからない。何歳なのかも全然不明。

でもヤツは来たときから人間を恐れていた。
うちに到着した日、家の中に入れたら落ち着かず、家人が近づけば逃げ、椅子の下に潜り込んで震えていた。
そこに迷い込んで来たときは前足を怪我していたという。
家では外飼いだが、人が近づくと家の陰に隠れがたがた震えていた。
慣れてもらうには散歩に限るといろいろ廻ったが、通りすがりの学生や子どもたちに脅える。
よっぽど酷いめにあってきたんだろうと不憫に思った。

哲学犬?  なぜ手を組む?  ノン、何を思う?  得意の腕枕(?) 2001.4.6撮影

しかし現在、そんな記憶を忘れたかのように顔も穏やかになり,手足を伸ばして熟睡するようになった。
近づけばしっぽを振るようになった。甘えたり感情を出すようになった。
いじめられたであろう悲しい記憶は消えはしないだろうが、少しでもそれがやわらいでほしいと思う。

・・・小さいときから育ててないのでしつけ&芸もないし、いまだオレの相方に慣れてない、(^^;)
雑種で身元不明でちょっとおバカさんだけど、オレにとっては愛すべきヤツです。

りりしくなった?  カメラは嫌いだ  あくび〜〜  起こすなよ
2005.Jan,July撮影

 

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そしてノンを可愛がっていた母が逝き、ノンも寄る年波には勝てず、2011年6月天国に旅立ちました。
約20年、長生きしたね。がんばったね。
今頃は母といろんな場所に出かけているんだろう。

人間不信だった君が「構ってよ」と前足で背中を小突いた時のこと、忘れないよ。
たくさんたくさんありがとう、ノン。

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