今日は頚城駒ヶ岳縦走。上越から見える海谷山塊はけっこうギザギザで「すごそう」なシルエット。
地図を見ても「ロープ、クサリ、ハシゴ」とあるし、ネットで見た写真の「ハシゴ」もおおー( ̄□ ̄;)状態。
これはちょっと気をつけないとと内心結構ビビりもあったりして。
今回は縦走のため車2台で行く。まず下山する雨飾山荘の駐車場に車を置いてそれから同乗して登山口まで。
出発準備の時、下山してからの靴を向こうの車に置いてないことに気づく。
登山靴でここまで来なきゃいけないぞ(^^;
それはさておき登山開始。最初は日陰系。前日の雨のせいもあって露っぽい。
先日の黒姫の水平道とは違いひたすら急登急登。高度は稼げるけどね…。
そしてどーーんと聳える岩の壁。この岩を巻き、岩が張り出した下をくぐっていく。
しかしすごいよ。こんなところに登山道作っちゃうんだから。
タカネグンナイフウロなどのお花もちらほらと。
白馬連山の展望がまたいいんだわ。
岩を通過してから、ちょっとしたテラスでおにぎりぱくり。シャリ切れエネルギー切れはいかんよ。
このテラスもちょっと進みすぎると下にまっさかさま〜な場所。調子に乗りすぎないよう注意注意。
ここでも白馬〜北アルプスの稜線の展望を楽しむ。相方が単眼鏡で見たところ常念まで同定できたらしい。
栄養補強もしたし、さあまた登りましょう。
雪割草を発見。1300mあたりでも自生してるんだ。すごいな。(咲いてる頃にここに来るのは無理だけど)
登り登りで駒ヶ岳山頂に到着。
小休止し雨飾山や焼山等の景色を楽しんたあとは、さあ次の目的地・鬼ヶ面山へ。
名前からして鬼だもんな。急登の分しっかり下りていただきましょう、と言わんばかりにがーっと下り。
今度は下りた分はまた登ってね、こっちの方が標高もあるんだしとまた登り。
シラネアオイはもう終わりかけ、ツバメオモトとバトンタッチ。
途中男性2人組とすれ違う。逆コースで縦走かけているらしい。お互いがんばりましょう。
ロープはあるものの、おおぅと思うような馬の背や岩にヒヤリ。
鬼ヶ面山に到着。三角点がある側の頂上と巻き道の分岐に気がつかず東側のピークで中休止。
ミニフルーツ缶を開ける。シロップがうまい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!生き返る〜〜〜
いつもは甘ったるくて飲めないシロップがこんなに美味いとは。
ここでも軽く栄養補給。
今日は縦走。これから恐怖のハシゴ場もあるから、アルコールはいけません。
地図のコースタイムには鋸岳まで1時間とあったので、危険個所があっても距離的にはそんなでもないのかなと思っていたけれど
一時間に近づいても高度が上がらない。
そして出ました。恐怖の危険個所。ロープはあるので問題ないけれど、一つ間違えばさようなら〜だから慎重に慎重に。
ロープ伝ってヨコバイしてからハシゴのぼり。下は見ないぞ。(ガスで見えないけど)
岩の上に上がってからも草は生えていても結構ナイフリッジだったりしてヒヤヒヤしながら登る。
ユキワリコザクラやヤナギラン(ぱっと見なのでもしかしたらヨツバシオガマかもしれません)も咲いていたけれど撮れずじまい。
1時間のはずが2時間かかって鋸岳に到着。鬼ヶ面から鋸までは「1時間」というのが頭にあったせいもあり
これを登れば山頂!という期待を何度裏切られたことか。
山頂にあったノートで出会った2人組は上越市から来たこと、逆コースの山行ということを知る。
雲が上がってきて一時見えなかった白馬や向かいの雨飾、火打・焼山・金山、遠くに戸隠連山とかすむ日本海、下界の糸魚川市街など360度の展望。
ここでも乾杯はなし。登頂記念ビールは危ない所過ぎてからということにして、展望を楽しんでさあ下りますよ。
登りの時の急登にこれだけ急なら下りもきっと…コワイなーと内心思っていたが、そのご期待通りにがーーっと一気に下り。
(がーっとと言いつつガレ滑らないように端から見ればよたよたと)
樹林帯に入り、あとはそんなに危ないところもないだろうと、ここでようやくビールで乾杯。あー…うまい!
ぶんぶん虫(やたら目の中に入りたがるヤツとやたら耳の中に入りたがるヤツ)が登りの頃から顔にまとわりついて
なんでこんなトコにまでいるんだおまえらはー!状態だったのだが、ビール飲んだあたりから急にどこかに行ってしまった。
アルコール入れば逆に寄ってくるはずなのに、あれぇ?
1200〜1050m辺りを登ったり下ったり。(はい、アルコール入った身には登りは少々厳しいものがありました)
ギンリョウソウがあちこちに群生して咲いている。
ユウレイタケという別名もあるけれど、よくよく見ればけっこうひらひら付いててかわいげもあったり。
雨飾山との分岐で最後のおにぎりぱくつく。持っていったやきそばとソーセージはお土産になりました。
沢を越えてブナ林をずんずん下る。1000m切って橋と雨飾山荘の屋根が見えたと思ったら、登山口はあっと言う間。
橋を渡って対岸に出れば、すぐ駐車場。
リュックを下ろし雨飾山荘の温泉につかり(熱くていいお湯でした)さっぱりさっぱり。
露天混浴の「都忘れの湯」は内湯に比べてちょっとぬるかったのもあって、誰もいないことをいいことに足湯させてもらいました。
さすがにまっぱになって入るのは憚られたもので…。見苦しいモノ晒すわけにもいかないし(苦笑)
ここも「日本秘湯を守る会」の一つ。本当は泊まってゆっくりしたいけど、そういうわけにもいかないもんね。
またいつか来たいねとmy carが待っている駐車場まで登山靴で戻る。(そこまでの運転は相方)
長丁場の山行だったけれど、夏至の頃だからできること。秋もいいんだろうけど日が短いからね。
満足感と心地よい疲労ともに各々の車で上越まで。
夕飯に狙っていたラーメン屋は到着の20時30分には既に閉まっていた。ここは定休日だったりで食いっぱぐれてばかり。なかなか縁がないなぁ。
ここのつけめん食べたいんだけど…。別の店を探すのも面倒だし某牛丼屋に決定。お腹満たして帰宅となりましたとさ。おつかれさまでした。
でも、鬼ヶ面〜鋸間はどうがんばれば1時間で行けるんだ?